他人を全面的に信じるための条件とは "The Defector"亡命者からの学び

亡命者

今回の学びはその7。

スタートレックネクストジェネレーション「亡命者、英題The Defector」からの学びを紹介しよう。シーズン3第10話、通算58話目。

 

ストーリーが始まって早々タイトルにある通り、亡命者がエンタープライズに救助を要請してくる。しかも敵対するロミュランからだ。

 

ロミュランの亡命者が、私のことを信じてほしいと懸命に訴えてくる。そしてこの亡命者がまた特別な存在なのだ。。

 

このストーリーには、他人を信じるために自分は一体どうするべきだろうかということを深く考えさせてくれる学びがある。

 

ストーリーの中からピカード艦長のとった判断の仕方を学ぶことで、もしも自分が誰かを信じていいのか悩ましいときにきっと役立つはずだ。

 

他人を言葉だけでは信じることができない場合どうすればいいのか。

 

説得に安易に負けていいのか、懇願する姿だけで鵜呑みにして大丈夫なのか。

 

今一度、自分の役割や使命をしっかりと見つめてみよう。

 

このストーリーはロミュランの物語

ロミュラン亡命者

シーズン3の第7話(3話前の作品)「The Enemy」は同じくロミュランの登場する内容。ロミュラン司令官が再び登場する因縁の対決となる。

 

冒頭も書いたが、このストーリーには惑星連邦に助けを求めるロミュラン人が登場する。ロミュラン帝国は惑星連邦とは敵対する関係にある勢力だ。

 

常識的には、敵であるロミュラン人の話す内容を鵜呑みにはできないのだ。

 

敵対する相手の話が信用できないのは、ここ最近の現実世界での世界情勢を見てもよくわかるものだ。

 

敵国であるロミュラン帝国の一人が、協力者として信じろと求めてくるわけだ。

何を根拠に信じろというのか。

 

どれだけたくさんの言葉を積み重ねようとも、人の心を動かさないときがある

人を信じるには

人に理解を求め説得する場合、相手に伝わるように丁寧に話をするのはもちろんのこと、表情や、体の動き、態度など総合して信頼に値するように振る舞わないといけない。

 

そうした一連のものに違和感がなく、納得できる場合にようやく信頼に値するものだと判断することができるのだ。

 

しかし、言葉の説明を裏付けるたった一つの事実がないために信用できない場合がある。

 

例えば、少し極端な話で、「私は宇宙人に会ったことがある」といった類の話はわかりやすい例だ。

 

熱心にそのときの状況や驚きの話を聞かされても、たった一つの証拠が無いと全く信用に値しないのはおわかりだろう。

 

今回のストーリーには、明らかにある部分を隠しているのが見て取れるところがあり余計に信頼できないのだ。

 

信頼を得るためにはたった一つの行動が全てのコマをひっくり返す。オセロのように

 

信じようもない、途方も無い話であっても証拠となる事実が一つあればそれで済む。

 

 

まとめ 情けは何の頼りにもならない

人を信じる

安易に人を信じてはいけないのはこのストーリーを見なくとも当然だ。

 

守るものが自分だけであればまだしも、組織や家族などのメンバーの生命、財産が自分の決断に掛かっているときは慎重な判断が求められる。

 

情に流されるのは最も危険な選択の一つだ。

 

証拠だけで物事の判断をつけるのは理想であるが、足枷にもなりうる。

 

そんなとき役に立つのが直感だ。

 

このストーリーでは、ピカード艦長の直感が働き、その感覚の部分で腑に落ちない何かが判断に役立っている。

 

直感力は正しい鍛え方など存在しないものであり、過去の経験によるところが大きい。

文字や知識として説明できないところに存在するものでもある。

 

それを引き出そうとする場合が、第六感と呼ばれるものを求めることになる。

 

それは五感の積み上げでさらに足りない場合のもう一つという考え方もある。

 

しかし、五感を消し去った中で、新たに頼る一つの声と捉えることももう一方のアプローチだ。

 

誰を信じるよりも、自分を最も信じることこそ最大の勇気なのだ。

 

 

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