ベストストーリー その1 人生の物語は1時間には収まりきらない 余韻が残る一作

ベストストーリーその1

スタートレックネクストジェネレーションから、ベストセレクションとして、今回第一回目として「超時空惑星カターン 英題:The Inner Light」を紹介していこう。

 

このストーリーは純粋に物語として素晴らしい作品といえる。スタートレックネクストジェネレーションの中でも優先度高に観るべき作品だ。

 

たった1時間の中で人生の盛衰を描ききった、観終わった後も不思議に感動の余韻が残るドラマなのだ。涙でもなく、喜びでもなく、心にじんわりくるものがある。

 

そして、まるで2時間程度の映画を観終わった後に感じる、もう少しこの世界に留まっていたかった、そんな後味が残る

 

ストーリー上、続編などありえないのに、それを求めてしまう不思議な感覚がある。

 

エンタープライズやクルーとは無関係のストーリー展開

一本の木

冒頭から、ピカードだけが特殊な状態に陥り、そこからはピカードだけの世界の中で長いストーリーが始まる。

 

人間の精神を外部からコントロールする仕組みを介して非現実世界を作り上げる。スタートレックではよくあるパターンでもある。(スタートレックピカードでも同種のものがある)

 

ネタバレしない程度に内容に触れておくと、これまでのエンタープライズでの人生を記憶したまま、まるで他人の人生とも取れるような新しい自分の人生を送ることとなるストーリー。

 

その不思議な感覚は、私たちがもしも同じことになったら、、というものでもあり、そのもどかしさはドラマを観ているこちらも共感ができる。

 

あともう少し時間が追加できるなら

あと少し時間を追加できれば

人の人生を長年描く内容なので1時間の中には収まりきらないストーリーなのは事実であり、最後は一気にエンディングに向かった感が否めない。

 

あと少し時間があればストーリーの背景にあるものや、ピカードに託した想いなど、なぜそうなったのかなどを作り込むことができたかもしれない。

 

スタートレックネクストジェネレーション全体としては、何ら他のストーリーに絡まない単独ものなので、どれだけリクエストがあっても番外編などは作られないものだろう。

 

まとめ 内なる光は心に閉じ込めても輝き続ける

まとめ

今回のストーリーの題名は「超時空惑星カターン 英題:The Inner Light」。

 

日本語の題名はこのストーリーの意味を全く表しているものではない。全く別のイメージすら与えかねない題名。

 

英題であるThe Inner Light(インナーライト)、内なる光の方がこのストーリーにはふさわしいものだろう。

 

このストーリーと部分的に構成的が似通ったものはたくさんスタートレックには存在する。

 

先程触れたが、スタートレックピカードの中にもこの作り方をした部分がある。

 

心の中、夢で見るような世界の中で起こることをドラマとしたもの。

 

これは今注目されているメタバース(体験)にも似通っている。こういう体験を楽しむ娯楽が新たに登場してくると思うと期待は高まる。

 

ゲーム依存症のように、仮想現実が作り出す世界から抜け出れない日も近くやってくるだろう。

 

ずっとこの世界で過ごしていたかった。

そんなピカードの心のうちにだけ光り続ける気持ちを閉じ込めた作品だ。

 

ネクストジェネレーションシーズン5の第25話。全体としては125話。

 

まだ観ていない人は是非ともチェックしてみよう。

 

まだネクストジェネレーションシリーズをお持ちでない人はこちら↓から。

 

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