死のゲーム(Hide and Q)からの学びとは Qに足りないものとは

Q continum

今回はスタートレックネクストジェネレーション「死のゲーム(Hide and Q)」からの学びを紹介していこう。

 

Qの登場するストーリーだ。

 

QとはQ連続体と呼ばれる種族で、知能を持った生命体の一つ。Qの特徴は神のような能力を持つ全知全能の存在として描かれている。

 

人間から見るとQは世界の全てを自在にコントロールできる能力を持つ存在。時間も空間も自由に操れ、思考さえも現実化することができる。

 

Qはスタートレックネクストジェネレーションでは度々登場するキーとなる重要なキャラクター。

 

もちろんスタートレック ピカードにも登場するQ。

 

今回のストーリーはネクストジェネレーションシリーズシーズン1の第10話だ。

 

Qから得られる学びとは 神の力は幸福になれるのか

神の力

Qの持つ、どんなことでも実現可能な能力は、人間にとっては夢のようなものだ。

 

それは人間なら誰しもが一度ならず憧れるような能力。

 

たとえばこんな事ができる

  • 行きたい場所に一瞬で移動できる
  • 欲しいものが一瞬で手に入る
  • 食べたいものが目の前に並ぶ
  • 病気や怪我を一瞬で治す
  • 時間を止める、戻す

 

Qは思いつくすべてが実現できるのだ。

 

どんな人間も夢を描き、その夢を実現したいと思い行動する。

 

夢を実現する人もいれば、そうでない人もいる。叶わないものの方が多いくらいだ。

 

今回の学びとしてQのように叶わないものがないという視点で考えてみよう。

 

果たして、「神の力を持つと幸せになれるのか」という壮大なテーマを考えてみよう。

 

全てを思いのままにできるとして その先にあるものは…

簡単に何もかもが実現できるとすると、果たして人間の生きる意味はどこにあるのだろうか。

 

歩く必要もなければ、学ぶ必要もなくなる。

無いものは求めるが、すべてがあればもはや求める必要が完全になくなってしまう。

 

「求めない世界に生きること」は果たして幸福なのだろうか。

 

思った事が現実になる、それはまるで夢(睡眠)の中を自由に過ごすのと変わらないとも言えないだろうか。

 

さらには生も死も、病気も、老いさえもコントロールできるとなると、物理的な体ですら意味のないものになってしまう。

 

もはや肉体すら必要のない存在となるわけだ。それはもはや精神のみの存在とも言える。

 

思考だけですべてが実現できるのだから。

 

極端な思考ではあるが、人間の死とは物理的な世界から精神のみが切り離される次元の転換点かもと想像してしまう(あくまで個人的な想像)。

 

このような存在がQ。スタートレックの世界ではQはかなり謎めいた存在として描かれている。

 

全てを思いのままにできる存在は神か悪魔か

万能の能力

国家や組織などのリーダーは、Qほどではないとしても大きな力を有する存在だ。

 

強力な権力を持つ国家リーダーが暴走する理由がこのストーリーを観ると理解できるのではなかろうか。

 

このストーリーでは、突然に無限の力を持つことで人間がどんな風に変わるのかが描かれている。

 

全てのことが思うままにできるようになる。そんな能力を持った瞬間から人間は狂い始める。

 

何もかもできる能力を持つ人間が、そうでない人間を前にするとどうなるか。

持つものと持たないものが存在することになる。

 

何でも万能にできるのだから、そうでない他人に対しては、あなたは何を求めるのか?、その求めるものを渡してあげようという発想になる。

 

 

しかし、誰しもが一瞬で求めるものを得ることが素晴らしいことではないことに気付き始める。

 

万能な能力にもたらされる、夢の実現を受け取らないとどうなるのか。このストーリーではその辺りが描かれている。

徐々に両者に隔たりが生まれ、理解し得ない関係に陥るのだ。

 

全知全能の存在Qが恐れるものとは

人類

このストーリーはスタートレックの中でQという謎の存在に関するヒントを与えてくれるものでもある。

 

全知全能な存在なのに、足りない何かを求めてピカードのもとに現れるのだ。

 

Qに無いものとは

足りないものを知りたいと思うこと

足りないものを求めようとすること

足りない自らを向上しようとすること

 

これらを持つ存在が人類なのだ。

 

残念ながらこれらを持たないQからは、人類は不思議であり、驚異すら感じているのかも知れない。

 

まとめ 人間として生きる目的は

生きる意味とは

このストーリーを通じて人間が生きる意味とは、不自由な世界の中で、自由を求めるということと言える。

 

全てを知らないから、全てを知りたいという目的が存在する。

 

満たされていないから、満たされたいと行動する。

 

すべてが目の前にあると、求めるものが何もなくなってしまう。

 

このストーリーの中でQは人類がやがてQ連続体を超える日が来るかも…との発言をしている。

 

それはつまるところ、求めることをやめた存在はもはや進化もしないと言えるからだ。

 

人類はQにないもの、足りない何かを求めることを続けるからこそ、いつかQを超える存在になるのだとQ自身も考えているわけだ。

 

Qが人類に興味を持ち、恐れることとなっている理由はそこかも知れない。

 

全てを手に入れたいと思い、何もかもを手に入れたと思った存在こそ愚かな存在に成り下がるのかもしれない。

 

何でも手に入る莫大なお金を手に入れた

何者をも恐れない権力を手に入れた

 

これらは愚かさと引き換えにこそ手に入るものかもしれない。

 

度々Qはスタートレックの物語に登場する。未知の存在であるが、この記事で見た視点で実際のストーリーを観てみよう。

 

 

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