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スタートレックピカード シーズン2の結末の余韻とは
スタートレックピカードのシーズン2の最終話である第10話がついに配信となった。
ピカードシーズン2を観終わった感想は「意外にいいストーリー」だ。
この感覚は最終話にならないとおそらくわからない。何故「意外」なのかを少し説明していこう。
最終話を観終わったあとの、今この瞬間の感覚が最高に気持がちいい。
この世界をもっと感じていたい。余韻に浸りたいという気持ちいい感覚が残る。
スタートレックピカードはどのシーズンも最終話までで一つの物語となっている。
シーズン1、シーズン2もそれぞれ10話ずつとなっている。10話という数はあっという間に終わる。
まだ始まったばかりのこの世界への期待の高まりとともに終わる。
しかしピカードシーズン2は少し長く感じるかも?
スタートレックでピカードのことを詳しく知らない人は途中で観るのをやめてしまうかもしれないが、最終話まで進んでみよう。
シーズン1を観た人もシーズン2の半ばあたりでは、ちょっと中だるみになりかねない。
同じキャストが再び別の役で登場したり素直に楽しみにくいところもあるのは事実。
しかし、最終話、10話目まで観てみよう。ここまで観た甲斐があったと思うはずだ。
理由はこの後説明しよう。ネタバレはほぼない。
そしてもう一つ付け加えておこう。シーズン2を一周目観終わった時点ではまだ半分楽しんだだけだということを。
最終話が最もよくできているシーズン2 でもイチから観よう
ラストの10話目は実にうまい終わり方だ。
未来志向の終わり方だ。
このシーズンの最高の回は間違いなく最終話だ。この最後のたったの一話に詰めすぎた感は否めないが、シーズン2の全ては最終話に繋がっている。
とにかく後を引きずる感が高い。
ストーリー途中は割合と暗くて地味な場面が多い。悪く言うと過去の描写など退屈な場面が少なくない。
もしも2時間映画にしたとすると最終話の多くの場面が使われるだろう。
それだけ最終話を観る価値があるということだ。
シーズン2は「愛」がテーマ
このシーズン2を一言で表すと「愛」だ。(あくまで個人的解釈)
このポイントも最終話にならないとピンとこないところだ。
シーズン2にはQの愛があり、ボーグの愛があるのだ。
シーズン2の途中までしか観ていない人には全くピンとは来ない。
そして全体としてピカードの愛の開放を中心にしたストーリーが描かれている。
シーズン1に比べると、中盤はストーリーがどの方向に向かっているのか?となるところがあるのは否めない。
ピカードの内面に深く入り込んだ描写は、アクション性や、宇宙などのSF感が不足して退屈してしまう人もいるのではないか。
最終話にとても印象的な言葉がある。
「時間は二度目のチャンスを与えてはくれない、人…」
チラ見で恐縮だが、深い言葉だ。最終話でチェックしてみよう。
シーズン後半(残り数話)になるにしたがい、意味深い言葉が度々登場する。これは別の機会に紹介したい。
ピカードシーズン3のその先にあるもの
少し話は逸れるが、ピカードシーズン2のエンディングはいよいよ次のスタートレックのステップに近づいていることを感じさせてくれる。
スタートレックはここのところ足踏みをしていた。宇宙はもっと広くて、さらに未知に溢れている。もちろん未来に向かってもだ。
いよいよ新たなる領域への旅立ちの準備が整いつつある。
スタートレックの世界を詳しくない人に補足しておくと、この物語で描かれるのは全て私たちのいる天の川銀河内での出来事。
スタートレックでは天の川銀河を4つに分けて、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタという宇宙域という区分で扱っている。
ちなみに地球や宇宙艦隊はアルファ宇宙域に属し、反対側のデルタ宇宙域にはボーグがいる。
スタートレックの世界はたいして遠く彼方の宇宙には旅立っていないわけだ。隣の銀河にすら到達していない。
続く道がシーズン2で開かれた(?)わけだ。
そこへ向かうには必要なクルーが必要なのだ。ふさわしい艦長が必要だ。
まるで伝道を与えているかのような印象まで受けたのは私だけだろうか。
まだ次のピカード シーズン3が残るわけだが、新たな宇宙領域へのスタートはピカードのクルーがふさわしいのではないかと思う。
そしてピカードが改めて登場することを願う。
※一部筆者の推測の域にある内容です。
まとめ シーズン2は二週目が後半だ
最後にシーズン2に話を戻そう。
このシーズン2は一周目が前半だ。
二周目が残りの半分で後半だ。
そして二周目のおすすめは字幕版を見るべきだ。(できれば)
理由は一周目の展開がいかに意味がわからなく見過ごしていたのかが理解できる。
そして字幕にはストーリーの中の重要な言葉があちこちに散りばめられていることに気づける。
ここまで二周目が新しい目線で観れるドラマは斬新だ。
「意外にいい」は撤回しよう。
これは「かなりいい」ドラマだ。
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